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上高地への旅、現場に行かねば見えない景色がある

  • mmarket15
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

代表の市場真理子です。

先日、上高地に行きました。プライベートの旅です。


このところ、自社の企業理念や組織づくりについて考える時間が増えていました。


企業研修の準備をして、理念を考えて、講座の受講者にフィードバックをして、組織員の役割を考えて、

子供の習い事の送迎をして、間に考えて・・・

1から考えて振り出しに戻り、しかし、なかなか言葉にならない、深まらない。


そんな時、ある知り合いの経営者が

「理念を作ったとき、1週間ホテルに籠り、書き上げたことがよかった」と

アドバイスをくださり、思い切って一番好きな場所に行って書き上げようと決めました。


この季節を逃したくなくて夫に家を任せ、思い立って娘と高速バスに乗りました。




■上河内を選んだ理由「小さな頃、嫌いだった場所」

父がよく上高地から穂高に登る人でした。

九州男児で、家族を頻繁に旅行に連れて行ってくれる人でしたが、

すぐに手をあげる人でもありました。


旅行はそんな父とずっと一緒にいなければならず、

私はどこもイヤイヤついて行きました。

大きくなると、誘われても無視して行かなくなりました。


父との関係は、大学生になるまで良くありませんでした。

写真を見せられても、山の話をされても、興味を持てなかった。

持とうとしなかった、というほうが正確かもしれません。


父の名誉のために追加情報を入れておきますが、

父が闘病し、たくさん話ができるようになり、

父が娘たちに手をあげた背景にはさまざまな葛藤があったこと、

まだまだわからないお互いの気持ちなどもありますが

結果として、私は父をとても誇りに思っていて、

良い親子関係であったと思います



■現地の山小屋で見た風景、そこで初めて気づいたこと

山小屋に掲示されている地図を見て、ハッとしたこと。

目の前の山が、穂高だ。


父が「夜は山友達と二人、岩肌にぶら下がって寝た」と話していた、あの場所。

何度も聞かされていたのに、以前来たときは気づいていませんでした。


父が「落ちたら死ぬな、と思いながらふと横を見ると、

岩清水が月明かりに照らされて美しかった」という話をしていました。


その場所に立って、初めてわかりました。

あれは確かに、落ちたら死ぬ場所。

それでも人を魅了する何かが、確かにある気がする。


でも、本当のことはもうわからない。

なんでそんな思いまでして、あの山に登ろうとしたの?

こんなに美しい場所だから?

上から眺めると、もっと違う世界が広がっているの?


どうして父はここに来たかったのか。

現場に来て、初めてわかることがある。

ただし、気持ちは、語らないと永遠にわからない。

父が天国に行ってしまったいま、もう、その方法はない。

穂高を前にして、残念なような、もっと知りたかったというような

少しだけ魅了される気持ちがわかるような複雑な気持ちになりました。



人生3度目の上高地は、本当に良いところでした。

夜はホテルにこもって、歩き疲れて早く寝た娘の横で

ひたすら集中し、ようやく企業理念をまとめることができました。


不思議なことに、それは机に向かっていた時間とは全く違う質の集中でした。

山の空気の中で、心が静かになって初めて、ずっと考えていたことが言葉になった。


これは偶然ではないのだと思います。

知り合いの社長が教えてくださったことはまさにそういう集中の仕方でしたし、

先日、ママリスの仲間で受講したGoogleの社内研修でも実施している

マインドフルネスの考え方も、まさにこの仕組みでした。


情報を詰め込むことよりも、静けさの中で自分の内側に注意を向けることのほうが、

結果的に質の高い判断や創造性につながる


経営者ほど、立ち止まる時間を取りません。

取らないことが、頑張っている証拠だと思いがちです。


でも、本当に大切な決断や言葉は、走り続けたままでは生まれない。

立ち止まったからこそ、見えてくるものがある。


それは、企業の理念づくりも、組織づくりも、人材育成も、同じだと思っています。

私たちが、研修の前に必ず現場へ足を運ぶのも、同じ理由です。

この原点に立ち返り、現場に立つことをしっかりと企業理念に入れました。


机の上の資料だけでは、組織の「本当」は見えません。

立ち止まって、現場の空気を感じて、初めて見えてくるものがある。


それは、父の山がそうだったように。

そして、上高地で私が理念と向き合えたように。

父がこの場所を大好きだった理由が、少しだけわかった気がします。また、確かめに行きたいと思います。


「休む」ではなく、「思考の質を上げる」という発想

立ち止まる時間は、サボることではない。

むしろ、最も質の高い思考をつくるための投資だ。


経営者という仕事は、立ち止まる時間を自分から作らないと、永遠に立ち止まれません。予

定を埋めることが頑張っている証拠だと、私自身、長年そう思い込んでいました。


思い切った行動が、世界を少し変えて見せてくれました。





 
 
 

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