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研修を「こなすイベント」にしない。借り物の言葉を右から左へ流す教育はもう通用しない

  • mmarket15
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

代表の市場真理子です。

3月から続いていた研修が少し落ち着いてきました。


正直に白状しますと、私自身が20年以上前、“社内”講師時代にメラビアンの法則を使い「人は見た目が9割」と語っていた一人でした。

でも、その「背景」と「事実」を知ったとき、背筋が凍るような衝撃を受けました。


ありがたいことに、研修会社の方からも歴が長いということや、19年前の起業したてのころに素晴らしい講師の先生方のサブ講師をさせていただいたことで、企画や講師の皆様のアサインに携わらせていただくこともあります。




研修資料を開けば、どこかで見たような図が並んでいます。

「メラビアンの法則」「ダニエル・キムの関係の質」「グロースマインドセット」。

昔から教育の場で好まれて使われる理論です。

それ自体に問題はありません。


ただ、その理論が「いつ、誰が、どういう実験を経て、何の目的で」提唱されたのか。

それを企画段階からその必要性を認識されて構成された内容でしょうか。

そして、語れる講師がどれほどいるでしょうか。


例えば、メラビアンの法則を「人は見た目が9割だから、話の内容より外見を磨け」と教えるのは、明らかな誤用です。

何より私自身が、研修担当者として研修のオブザーブをしている際に聞いた話で、社内研修でもお伝えしていました。


その後、ベテラン講師でメラビアンと知り合いだという方とお話をした際、日本での誤用にご本人が驚いているという話を教えていただき、慌てて調べたところ、事実に衝撃を受けました。


背景を無視した「切り取り」は、本来の意図を歪めるだけでなく、教わった人のその後の判断を狂わせます。



■ 「情報の出どころ」を軽視する代償

私の夫はコンサルタントや講師に理論やデータを紹介する役割にあるため、常に書籍や研究資料を読んでおり、この重要性を教えてくれます。


例えば、研修資料で使いたい理論を見て、私がその背景や誤用していないか?と確認すると、

即座に関連書籍を出してくれます。

その徹底した「裏取り」の姿勢を見るたびに、私は身が引き締まる思いがします。


他にも、コーチングの歴史、礼儀作法はどこを参照したらよいかなどはベテラン講師の皆様にアドバイスをいただくこともあります。

知れば知るほど、書籍を確認したからといって正しいとは限らない、源流・歴史まで遡ることも重要だと感じています。


間違った解釈を教えることは、学んだ本人を陥れるこにすらなると、私は感じています。

教わった人は、その「歪んだ理論」を武器にして現場で戦おうとします。

もしその武器が偽物だったら?その人が負う不利益を、講師や研修会社はどれほど自覚しているでしょうか。


そう言いつつ、弊社で育成している講師陣も、「こう聞いた」「こうだと思っていた」という思い込みで話をすることは多々ありますし、私自身も知らないことの方が多いため、常々もっと力をつけなければと感じています。


■ 質のばらつきを「組織のせい」にしない

私が「ママリス」という学びあいの場を作り、

研修会社が組織として回る以上、講師の能力にばらつきが出るのは避けられない側面かもしれません。

しかし、「前から使っている資料だから」と、思考停止で引き継ぐのは人材育成という責任ある仕事に就いているものとして、なんとも残念な姿勢であると思います。


AIが瞬時に正解を導き出す現代だからこそ、私たち人間に求められるのは、情報の「正確な目利き」と、それを現場の文脈に正しく「翻訳」する誠実さではないでしょうか。

 
 
 

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