社員一人一人の技術に偏りのない職場にしたい
更新日:2021年10月28日
現場力向上

株式会社ハラサワ様
業種:自動車部品製造
■ご要望 ※MSIグループ 市川正人氏による新卒採用実施企業
創業60年の町工場。40年勤務のベテランから大卒女性社員まで、
持っている技術の偏りをなくしたい。
■処方箋 ⇒詳細は『現場監督のお仕事拝見』をご覧ください。
現場の業務を拝見し、実際に自分でも作業をしました。その結果、
①男性だから女性だからという仕事の壁がある
②ベテランの職人さんの技術が継承されていない
③機械や担当部署の対応スキルが社員により偏っている
という現状が明確になりました。そこで、社員がより多くのスキルを身につける
「多能化」を目標とし、その必要性について意識改善を行ないました。
さらに、1人1人が現在持っているスキルを洗い出す表を作成。
スキルに偏りのない職場を目指す、教育ツールや評価システムとしても
活用されています。
■専務取締役 原澤 勝義様より
現場監督さんとは、当社で7年間勉強会を実施して
頂いている、市川正人さんからの紹介でお会いしました。
実は、当社は1/3が女性社員です。
町工場という仕事がら重い金型を運んだり、危険なプレス作業もこなすこともあり、
社員の中間で自然と女性だからこの仕事、
男性だからより重い荷物を運ぶという分類ができていました。
また、職人気質の社員が多く、自分の技術を高めることを重視するあまり、
互いに教え合う風土ができていませんでした。
そこで現場監督さんに相談すると、もともと男女の差が少ない飲食業の経験者でもあり、
ポジション毎に偏った仕事を標準化したこともあるとの事。
すぐに当社の制服を着て実際に金型を動かしたり、機械にはめるといった作業をしていました。
そこから出た結論は、重いものは男性でも重い! ほとんどの仕事は女性も同じようにできる。
まずは“ベテランだから”、“男性だから”、“女性だから”という意識の隔たりをなくし、
誰でも働きやすい現場に改善しよう。
という明快なものでした。
そこから始まった勉強会。
意識の改善は頭で理解しても、実務ではなかなかすぐに変化が見られませんでしたが、
根気良く現場の社員と話していただき、今は互いの技術が見える化されて、
教育も評価もしやすくなっています。また社内の共通言語「多能化」、
「スキルの標準化」という言葉が、日常で使われるようになったことも、
大きな財産となっています。
根気良く現場の社員と話していただき、今は互いの技術が見える化されて、教育も評価もしやすくなっています。
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